源泉かけ流しの温泉は数々あれど、「足元自噴泉（湧出泉）」は日本でも数十か所に限られます。

どの温泉も空気（酸素）に触れると湯の劣化（酸化）がはじまります。
「足元自噴泉」は空気に触れていない生まれたての最も新鮮な源泉に浸かることができるため、究極の温泉浴といえます。
湧出する源泉を肉眼で直に見られる場所はそれなりの数があっても、「足元自噴泉」は入浴可能な温度であるか、入浴に適した地形であるかなどいくつかの必要条件をクリアしなければなりません。
一昔前は、「足元自噴泉」は多くありましたが、現在は利便性が求められ館内に引き湯されるようになり、その数が少なくなりました。
そして、せっかくの良い温泉でも熱すぎる温泉や温(ぬる)すぎる温泉は加水や加温など人の手が加えられ、
40度前後のちょうどよい湯の温度にして浴槽へ引き込んでいる状態が多くなりました。
自然のままの足元自噴泉は、地球のパワー・温泉のパワーを感じることができる貴重な温泉です。